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牡蠣と整体を兼業してみて気付いた10の真実

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ついき

こんにちは!牡蠣屋で柔整師のツイキ(@tsuikist)です。

今日は本格的に牡蠣と整体の兼業を始めて気付いた多くのことをお伝えしていきます。

セラピストの道で苦しんでいる方、悩んでいる方は一読して頂ければ幸いです。

兼業をやってみて思ったこと

僕は基本的に整体院で仕事をすると同時に、牡蠣養殖の仕事もしています。

理由は、家業である牡蠣養殖が人手不足なのに加え、整体院がそんなに予約が埋まってないからです。

幸いにも牡蠣養殖は朝が早く、整体院の予約が朝が少ないので都合が良かったという点も挙げられますが・・・

鈴木水産を立て直すべく二足のわらじで動いていたら、様々な気付きがありました。

副業や兼業を考えている方、それぞれの特徴を要素分解することで何かヒントが隠されているかもしれません。

外から見た整体院とは?

自営整体院の特徴

先日開院一周年を迎えました。

その時の動画がコチラ↓

正直雇われの時より苦労はしました。

しかし、得るものの方が多く後悔はしていません。

そんな1人院経営の整体院の特徴を解説していきます。

まずはメリットから。

1人院整体院のメリット

僕が考える1人院経営のメリットは、ズバリ「自由」です。

営業時間も自由、仕事内容も自由、場所も自由・・・

そう、何もかもが自由なんです。

自営の施術院で完全予約制の場合、予約が入っていなければ遅くに行ったり早くに帰ったりが可能です。

時間の融通が効くからこそ兼業ができているのです。

加えて固定費も極力抑えて働くことも可能なので、リスクも最小限に抑えることもできます。

整体院のデメリット

一方デメリットは収益が頭打ちしやすいところにあります。

単価が低かったりそこそこの場合は高い収益性は己の肉体労働の時間により左右されます。

高収益を望む場合は少しずつ単価を上げるなり、稼働時間を増やす以外ほぼありません。

それらを実行することができなければ収益の天井はすぐに現れます。

僕の整体院の平均単価は1人6,000円です。

月に50万円売り上げようとしたら、1日3〜4人コンスタントに集客できなければなりません。

競合が多く市場が成熟してきている中それを達成するのは難易度が高いです。

自身のポジションに合った闘い方をしなければ廃業も視野に入れなければならないのです。

牡蠣養殖業の特徴

家業である牡蠣養殖の手伝いも行った感想を述べます。

ちなみに家庭の事情などにより手伝う運びとなりました。

人手不足と男手の高齢化です。

牡蠣養殖のメリット

牡蠣養殖のメリットはズバリ収益性です。

後述しますが施術業と大きな違いです。

もちろん施術業でも高単価により高い収益性を確保されている先生はいらっしゃいますが、平均的な収益では雲泥の差があります。

高い収益性を確保するためにはもちろん乗り越えなければならない壁がたくさんあることも事実です。

決して楽して稼げるわけではないのでその点勉強になりました。

牡蠣養殖のデメリット

高い収益性を確保できる裏には一次産業ならではの問題も隠れています。

それは肉体的疲労と後継者不足と高い固定費の存在です。

漁業・農業共に常に前屈みで重い物を持ちます。

その時にかかる腰への負担は強烈なものがあります。

僕も実体験済みですが、あれを週6で行い毎朝5時起き・・・

身体壊れるし求職者もいないはずです。

固定費や資材費も大きいのが特徴です。

全て数十万〜百万単位です。

そして、加熱用牡蠣のみの取り扱いの場合夏は収入がゼロになる点が整体院との大きな違いです。

整体と牡蠣を比べてみた率直な10の感想

さて両者の特徴を理解していただいたところで、具体的な比較をしていきたいと思います。

接客業と製造小売業の違いとは?

両者の問題点と未来とは?

施術業で稼げる人はごく少数

「稼ぐ」が一体どの程度からかは個人差がありますので割愛します。

稼ぐ=1000万円以上としましょう。

僕の整体院で1000万円以上を目指すとなると毎月83万円ほどの売り上げがなければなりません。

ここから固定費や税金が引かれていくわけです。

牡蠣は平気で月に300万円〜400万円以上の収益があります。

本当に桁が一つ違います。

一時期の徒弟制度による労働搾取が減り最低賃金の底上げが起こったのは確かです。

しかし、税が上がり物価が上がれば相対的に手元に残るお金が減ることになるということを忘れないでください。

柔道整復師の年収についての考察記事はコチラ

支出が多いのは圧倒的に生産業

一次産業の特徴として農業や漁業などが挙げられます。

畑仕事に使うトラクター、漁業は船、牡蠣養殖も船やクレーンや針金等・・・

挙げるとキリがありませんが、基本的には大量の作物を生産するにはそれ相応のコストがかかるということです。

比べて施術院での仕事における支出はどうでしょう?

材料費は固定具、鍼灸なら鍼とお灸代などがかかりますが、生産業よりはマシです。

固定費も箱によりますができるだけ小規模で開業することにより抑えることは可能です。

SNSとの相性は小売業に軍配が上がる

よくセラピストの方はSNSで発信しよう!とお伝えしている僕ですが、SNSとの相性の優位性は小売業にあると確信しました。

セラピストは元々人が商品であるから、個人のPR媒体として適しているのがSNS・・・

SNSで個別に繋がり集客、コンテンツ販売、オンラインでのサービス提供・・・

挙げればいくつも方法論はあります。

コロナウイルス感染症の拡大により、オンライン需要は増えたことは確かです。

しかし、どこまでいっても実際に手を加える施術には敵わないのです。

ここがまず第一にオンラインでの限界を感じた瞬間でした。

一方小売業はどうでしょう?

全国各地から注文が入ります。

この時点で対面である必要性が無いので距離の問題は解決できます。

さらに一人の人間が複数の注文を応対することが可能です。

セラピストは基本的にマンツーマンなので一対一が限界です。

そして極め付けは口コミの拡散です。

整体の口コミは周辺地域に限定されますが、小売業は届けれる箇所に口コミが生まれ注文が生まれる・・・

梱包費用や送料を差し引いても小売業の優位性は変わらないと断言できます。

それを証拠にTwitter経由での注文が受付開始10日足らずで既に40件以上・・・

SNSの破壊力を知った瞬間でした。

もちろんこの結果は戦略とアカウントの信頼性がなければ実現不可能でしたが・・・

肉体的疲労度は圧倒的に生産業

牡蠣養殖を実際手伝った感想を動画内で語っています↓

常に中腰、重いものを運ぶ。これらは容易に腰を破滅へと誘います。

一方施術院はどうでしょうか?

身体への負担・・・あまりありませんね(笑)

そして室内で冷暖房完備という恵まれた環境。

漁師は朝早く極寒の海へ出かけ、雨の日もカッパを着て仕事。

イカダの上に乗り波に揺られながら行う作業・・・

倒れてイカダに脇腹を強打し肋骨骨折も何件聞いたことか。

施術をすることは頭を使いますが体力という絶対数の消費には雲泥の差があったと確信しました。

僕自身1番最初の接骨院が高回転型だったので多い時は1日患者さん30人ぐらい入っていましたし、終わる時間が遅かったので別の疲労感はありましたが・・・

安定は施術院

整体院、実は安定職説!?について語った動画はコチラ↓

自営の施術院にとって安定はあり得ない話なのですが、一次産業よりは安定だと確信しました。

なぜなら自然の影響を受けないからです。

牡蠣養殖が大幅に収入が減少する自然要因が以下の三つになります。

  • ノロウイルスの流行
  • 台風によるイカダ被害
  • 赤潮発生による収穫規制

中でも台風による強風でイカダが流されれば1台あたり数百万円の損害です。

農家でも台風被害によりフルーツが木から落下し、お米の稲が折れたら出荷はできず廃棄になります。

大地震や床上浸水などの自然災害がない限り施術院は基本的に平常運行可能でしょう。

以上の点から一次産業は常にリスクと隣り合わせなのです。

ちなみに牡蠣が死滅したら保険が下りますが、そもそも保険の掛け金が数十万円です。

マーケティングの難易度が高いのは施術院

どの市場も成熟しており今の時代生き残りをかけた争いに身を投じているわけですが、マーケティングは施術院の方が難しいです。

恐らく広義のマーケティングの考えや立ち回りは変わらないのですが、牡蠣養殖含む一次産業はネットインフラが整っていない点で相対的に活路を見出しやすいです。

整体院で蓄えた知識を牡蠣養殖で体現していますが、こちらの方が収益性が確保できているのが現状です。

僕が実施した主な牡蠣販売の戦略は以下になります↓

  • 公式キャラ作成
  • LINE注文開始
  • 冊子作成
  • コラボ企画
  • プレゼント企画で拡散
  • フォロワーキャンペーン割引
  • 広島レモン県内で唯一同梱
  • 店頭販売強化
  • 牡蠣調理動画収録
  • 生産のリアルを発信

他にも、HPを作成したり求人をSNSで呼びかけたりしています。

これ、整体院経営に当てはめたら全て変換できることにお気づきですか?

整体院の場合
  • ロゴ、キャラ作成
  • LINE予約
  • パンフレット配布
  • トレーナー活動やボランティア活動
  • 無料施術体験で宣伝
  • フォロワー限定価格
  • 独自の技術をウリに
  • 来院オペレーションのマネジメント
  • 施術風景動画収録
  • 整体師のVlog発信

牡蠣養殖業者から見たら僕が頭を捻って導き出したマーケティング手法かもしれません。

しかし、これは整体院のマーケティングを小売業へ変換したまでなのです。

以上のことから僕は整体院経営をしておいて良かったということになるのです。

今後の需要は一次産業?

そもそも一次産業がなぜ大切なのか?

人間生活は、「衣・食・住」により成り立っています。

そう、食べないと人間死んでしまいます。

作物を生み出す一次産業は無くなってはいけないのです。

飢えにより死ぬことが他人事かもしれません。

しかし、世界的な人口増加による食料供給を上げる必要があることを皆様ご存知ですか?

農林水産省の食料需給の解説ページ

人口が増える一方食料の消費も増えます。

一次産業生産者が倒れると日本は自国で食料を補えなくなります。

海外産の野菜が増え、果物が増えます。

日本産を買うということは長い目で見て僕は意味があることだと考えます。

雇用問題が深刻な一次産業

一次産業は人が集まらない特徴があります。

記事内には一次産業を取り巻く問題として「5K問題」と表現されています。

5K問題
  • きつい
  • 汚い
  • かっこわるい
  • 稼げない
  • 結婚できない

残念ながら全て当てはまります。

かっこわるい問題

かっこわるいはややマイナスに捉えすぎではないか?というのが個人的な意見です。

食にまつわる一次産業を最前線で支える人たちは純粋にかっこいいです。

しかし、イメージというのは根強いもので・・・

実は僕農業で感銘を受けた方がいらっしゃいます。

一時期ニュース記事になっていた方です。

蝶ネクタイで農業をする人

人によっては理解できないかもしれません。

僕も2016年から蝶ネクタイで仕事をしています。

別に仕事をなめていたわけではありません。

患者さんに楽しんでもらいたいと思ったのと、汚い白衣上下で働いている柔整師にはなりたくなかったからです。

すごく共感するものがあり、素晴らしい取り組みだと今でも当時を思い出します。

稼げない問題

本来なら稼げるハズなんです。

前述したとおり同業者は減少の一途をたどり、食という生活に必須である一次産業・・・

ここには色々な問題が絡んできます。

正直、牡蠣養殖はそこそこ儲かりますが業者が1番儲かります。

一斗缶を最安で6,000円で買い叩く時期もありますから。

深刻な中抜き問題。

販路を確保できなかった過去と現代では違います。

一次産業当事者も意識改革をしなければ益々減少していくでしょう。

イノベーションが起こしたくても起こせない→若手が来ない→雇用問題につながってきます。

負のスパイラルから脱却することがまずは僕の役目です。

結婚できない問題

実はこれは深刻です。

出会いは皆無で、紹介でうまく結ばれればゴールインのケースは聞きますが稀です。

比較的晩婚である方が多いです。

基本的には、一次産業=田舎になるので嫁ぐにはそれ相応の覚悟が必要になります。

廃業要因に決定的な違い

僕が遭遇した両者の廃業の理由とは・・・?

施術院廃業理由

市場の競争に負け生き残れなくなったから

一次産業廃業理由

後継ぎがいないから

これは実際によくある話です。

施術院廃業理由

施術院のマーケティングが難しいように、生き残ることは容易ではありません。

その背景には、市場規模で見ても様々な市場が干渉し合っていることが要因の一つに挙げられます。

接骨院、整形外科、リラクゼーションサロン、あんまマッサージ、カイロプラクティック院、鍼灸院・・・

本来であれば干渉し合うことはないハズなのですが現実問題は違います。

ここの問題については割愛させていきますが、一度独立すれば大変さがわかります。

一次産業廃業理由

雇用問題とも関わってきますが、基本的には人が集まらなければ後継ぎがいませんし、子供がいなければ雇用を生み出さなければなりません。

加えて近所の牡蠣養殖業者は若くに亡くなられる方が多いです。

主に血管系の疾患(心筋梗塞や脳卒中)によるものです。

牡蠣養殖の人は基本的に体調管理最悪です。

お金の使い方は主に三つ

  • 酒、タバコ
  • ギャンブル(パチンコ)
  • ねえちゃん(キャバクラなど)

酒にタバコに低タンパクに高糖質の食事。

糖尿病、肝硬変、癌、血管系疾患の多いこと・・・

ただでさえ後継ぎがいないのに、親方が倒れて廃業なんて流れすごく多いです。

早朝に極寒の海へ出ていくので末梢血管も収縮(しかもタバコ)

肉体的にも高負荷なのにそこへ内臓への負荷・・・

うちのオトンなんて一時期血圧が180以上いきビックリしました。

一人院経営は市場関係無い

唯一例外があるとするのならば一人院経営の施術院です。

身体が資本で自分の代わりがいない限り倒れたら終わりです。

休養できればいいですが、長期療養は固定費の支出が待っているので高確率で廃業でしょう。

僕も今倒れたら高確率で廃業確定です。

SNSをやらなければ今後生き残る道は無し

SNSの普及率が約8,000万人に到達すると言われています。

この現状を踏まえ恩恵をしっかり受けるためにはSNS運用は必須スキルになります。

もはや理由が必要ないぐらい世の中はSNSのことばかりです。

生産者がSNSをやるメリットについて書いた記事はコチラ↓

SNSサムネイル

農家や水産業もSNSをやらなければ厳しいと考えます。

なぜなら、時代は何を買うか?ではなく誰から買うか?

だからです。

スーパーに地産地消コーナーがあり、地元の野菜が並んでいます。

顔写真や名前が掲載してありますが、正直意味がありません。

スーパーに丸投げするより

他の安い野菜と何が違うのか?

それを個人がSNSで発信するべきだと考えます。

業者へ永遠に卸し続けたら買い叩きにあい、ジリ貧収入から脱却できません。

一次産業の可能性を見出した僕は声を大に言いたい。

「一次産業こそSNSだぞ!!」と。

おわりに

今回の記事はそれぞれの立場の感情が入り混じった内容になってしまいました。

しかし、外から初めて見える景色もあると思うのです。

正直、整体院経営は順風満帆ではありません。

苦戦に苦戦を重ねていますが、牡蠣の方では大躍進中です。

色々経験できる環境に感謝をし、僕のマンパワーでどこまで互いの事業を大きくできるか楽しみであります。

そして、その挑戦を武勇伝ではなくありのままリアルタイムに発信することこそ価値のある行為だと思っています。

本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

ツイキ